■ 運動負荷心肺機能検査


 Ⅰ.運動負荷試験の意義

 Ⅱ.運動負荷試験の方法
  
     運動負荷試験の禁忌
     負 荷 法
     運動負荷試験の中止基準
     測定・評価項目



■ Borg Scale ・VAS


運動負荷試験時、運動訓練時の呼吸困難感の評価に、Borg Scale と VAS が汎用されている。

■ QOL評価


QOLは、健康状態とは直接関係が乏しい経済状態、職業、住居などの要因が関与する包括的概念であるため、医療分野で疾病との関係を中心として記載する場合は、health-related QOL(HRQL)の用語が使用される。
HRQL評価表には、全般的評価表と疾患特異的評価表がある。世界的に認知され汎用されている慢性呼吸不全患者のHRQL評価表は下表のとおりで、日本語版もある。
日本語版使用には、著作権をもつ京都大学 福原俊一先生(SF36)、西村浩一先生(CRQ・SGRQ)の許可が必要である。

COPD患者を評価する場合は、全般的評価表と疾患特的評価表を併せて使用するのが一般的だが、全般的評価表よりCOPD特異的評価表がHRQLの変化を鋭敏に把握することが可能であると考えられている。
対象に複数の疾患が含まれる場合には、全般的評価表を使用する。
HRQLの改善は、呼吸リハビリテーションの重要な効果として考えられるようになった。
肺機能などの生理学的指標の改善は乏しいが、疾患特異的HRQL評価表を用いることで、呼吸リハビリテーションの効果を評価することが可能になった。