【症例71】国立病院機構 刀根山病院 元根Dr. 山本PT、川邊OT、宮本Ns | |||
項 目 | 内 容 | ||
1.症 例 | 73歳女性 人工気胸の既往のあるTB後遺症。 身長152cm、体重31kg | ||
高度の拘束性障害、洞性頻脈に加え過緊張な症例。 | |||
労作時の息切れが増強、動悸あり。夫と二人暮らし。坂道が多い。 | |||
2.前評価 | 【Dr.評価】 | ||
X 線 | 両側胸膜石灰化 | ||
肺機能 | 高度の拘束性呼吸機能障害 | ||
負荷試験 | エルゴ 漸増 | ||
O2(-)(21%) | |||
6分29秒、下肢疲労、THRにて終了。 | |||
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VEmax/MVV=70.9% VE/VO2の変化は正常であり、換気効率正常。 | |||
最大運動時のPao2は79.7Torrであり低酸素血症を呈さない。 | |||
Hrmax/ THR 97.3% | |||
その他 | 安静時でも呼吸回数が35回と高値で過緊張を示している。 | ||
【PT評価】 【OT評価】 |
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6MD | 322m(360秒) | ||
(マイペース) | 脈拍99⇒126 BS0⇒2 RR25⇒28 | ||
その他 | SpO295%(検査前後変動ない) | ||
3.リハビリの目標 | @リハビリの目的理解A肺の柔軟性を高めるB下肢トレーニング | ||
4.リハビリの内容 | 頻 度 | 4週(入院) | |
内 容 | @ PT、OT、NSが連携して患者教育 | ||
A PTにより呼吸介助、呼吸法指導、メンタルアプローチ行なう | |||
5.後評価 | 【Dr.評価】 | ||
肺機能 | VC1.12→1.20 1秒量は変化なし | ||
負荷試験 | Vo2peak 749→561 Vco2peak 873→666 過緊張がとれ、運動効率があがった。 | ||
【PT評価】 【OT評価】 |
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6MD | 379m(360秒) | ||
(マイペース) | BS0.5⇒2、RR27⇒30 脈拍85⇒110 | ||
その他 | 当初過緊張だったが、自信を持ちリハビリができるようになり、 | ||
活動性が増した。 | |||
退院後不安の訴えあり、病院と家庭環境の差が埋めるため継続 | |||
フォロー必要 | |||
【Ns評価】 | リハビリの目的がわかっていくことで、意識して動作をゆっくり | ||
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