【症例68】国立病院機構 刀根山病院 三木Dr、山本PT、冨岡Ns、川邊OT | |||
項 目 | 内 容 | ||
1.症 例 | 66歳女性 IP 身長148cm、体重55kg | ||
動作時に低酸素血症をきたすIP症例 | |||
家事全般を行っており、夫の介護をしている。動作全般に早く自覚症状が少ない。 | |||
2.前評価 | 【Dr.評価】 | ||
X 線 | |||
肺機能 | 高度の拘束性呼吸機能障害、拡散障害 | ||
負荷試験 | トレッドミル | ||
O2(-)(21%) | |||
4分50秒、息切れにて終了。 | |||
%peak VO2=1258ml/min/kg(57.7%)。 | |||
最大運動時のPao2は49.7Torrであり低酸素血症を呈する | |||
Hrmax/ THR 82.1% | |||
その他 | 安静時でも呼吸回数が34回と高値で過緊張を示している。 | ||
【PT評価】 | |||
6MD | 295m(360秒) | ||
(マイペース) | 呼吸困難悪化のため中止。 | ||
その他 | 動作速度が速い | ||
3.リハビリの目標 | 上手な呼吸方法習得と、動作速度を調整し安全に動作が行える | ||
4.リハビリの内容 | 頻 度 | 2週(入院) | |
内 容 | @ PT、OT、NSが連携してADLにおける低O2のチェックと教育 | ||
A 動作スピードの調整、階段昇降の方法、坂道での休憩の タイミング |
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5.後評価 | 【Dr.評価】 | ||
肺機能 | |||
負荷試験 | O2(+)(30%) | ||
【PT評価】 | |||
6MD | |||
(マイペース) | |||
その他 | 酸素療法の必要性と、スピード配分が理解できた | ||
【OT評価】 | 掃除機など動作をゆっくり行い体重移動をしながら行うことで、 | ||
Spo2の低下を軽減することができた。 | |||